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建築士会 海外研修 平成30年7月2日(月)~8日(日)

イギリス・フランスの名建築に触れる旅

このたび建築士会による海外研修「イギリス・フランスの名建築に触れる旅」に参加し3度目のヨーロッパですが、皆さんと共に7日間旅をし、建築・芸術を実際自分の目で見ることが出来、学ぶものがあり感謝であります。

イギリスの研修では、快晴に恵まれて早朝よりロンドン市内散策をしました。
伝統ある街なみの歴史、文化、風景、生活スタイル、時代の変化を見てまわり、美しい街の環境・歴史的文化の継承に感動を受けました。

都心では、近代建築 30セント・メリー・アクスは高さ180Mと超高層ビルで、全面曲面ガラスで覆われて、美しい宝石のような仕上げです。ロンドン市内に違和感なく時代のシンボルタワーとして存在している。これも建築かと圧倒されました。

 

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伝統ある築後何百年の建築が今現在も街の景観として築いた美しい街並みを形成している
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きれいな街に赤い2階建バス
イギリスらしさが感じる
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早朝の歴史、文化のある通りで
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ロンドンの歴史ある街並みに近代建築がポツリ 違和感はなく時代に溶け込んでいる
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ロンドンの街中でも自転車通勤
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公園案内図 街中の大きな公園がやすらぎの場として残されている
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公園内の近代的モニュメント
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使い込まれた街中郵便ポスト
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宮殿 衛兵 ごくろうさま
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赤い2階建バスが何台も
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青空の中で見られたバッキンガム宮殿
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時代を感じる宮殿の装飾が美しい門
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高さ180M、40階建て 30セント・メリー・アクス超高層ビル
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ロンドンの伝統的建造物と対照的な近代的モダン建築
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テート・モダン外観
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テート・モダン最上階よりロンドン市内を望む
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テート・モダン内部 巨大なエントランス・ロビー
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改修でガラス屋根を掛けたドーム空間をもつ大英博物館 一枚60㎏のペアガラスを3000枚使用
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明るく改修された大空間で参加者と一息
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大英博物館展示品
彩画(エジプト)
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大英博物館展示品
美女の石彫
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大英博物館展示品
古代エジプトの棺
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図書館パース
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図書館
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図書館
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テムズ川に架かるタワーブリッジ
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駅舎風景
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歴史的な中華街アーケード
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700年の伝統あるノートルダム大聖堂 ゴシック建築の代表建物 文化遺産、世界遺産に登録
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ノートルダムとはフランス語で聖母マリアを指す
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セーヌ川より観るノートルダム寺院
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聖母マリア、天使、聖人が描かれた外部
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寺院内の美しいステンドグラス
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セーヌ川の観光船
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1889年革命100年を記念した パリ万博の記念碑 エッフェル塔 高さ320.75M
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通りの人なみ
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楽しい街のカフェでカップルが
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通りに面したレストランカフェ
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ルーブル美術館広場で
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世界で最も大きなルーブル美術館
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レオナルド・ダ・ヴィンチ モナリザ肖像画を一目見ようと群がる人々
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1977年世界を驚かせたポンピドゥーセンター レンゾ・ピアノ設計 今も国立芸術文化センターとして築40年歩み続けている
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1900年万国博覧会のために建てられた旧駅舎を1986年オルセー美術館に改修
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駅舎に使われた大時計
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展示物 ヴァン・ゴッホ
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最上階 小屋裏空間はレストラン・カフェとし再利用
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フランスならではのエスカルゴ
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ケ・ブランリー美術館で目に留まったコッケイな人面相
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美しい街通り
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外壁が面白いサッカー場
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アラブ世界研究所
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外壁カーテンウォールに使われたジャバラ用窓(斜光用)ほとんど機能しないとのこと
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「ヴィラ・サヴォワ」住居全景 コルビュジェ設計 シンプルな造形ではあるが繊細なデザインに感動
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繊細なディテール 生活空間の楽しさを感じる
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コルビュジェ
アトリエでの作業中の写真が飾られていた
ヴィラ・サヴォワ邸(別荘)平面図
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1階
1.玄関 2.玄関ホール 3.直線の傾斜通路 4.らせん階段 5.使用人部屋 6.ランドリー 7.運転手のアパート 8.ガレージ
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2階
1.直線の傾斜通路 2.踊り場 3.らせん階段 4.食堂と居間 5.台所と給仕室 6.台所のテラス 7.客室 8.息子の部屋 9・10.浴室と両親の部屋 11.パウダールーム 12.屋根付きテラス 13.テラス
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屋上テラス
1.直線の傾斜通路 2.らせん階段 3.テラスのスペース 4.ソラリウム
ヴィラ・サヴォワ邸(別荘)立面
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フランスでも快晴となり、パリ市内の世界遺産をかけまわり、パリにいるんだ!という満悦感にひたりました。なかでも、「20世紀代表住居建築」として取り上げられた、ル・コルビジェ建築作品 ヴィラ・サヴォワ邸(別荘)を見学できたことです。

芝生の中にポツリと高床式で、白く飾りもなくシンプルで四角い工場のような建物。住宅建築とは想像も付かない外観でしたが、近づくと1階ピロティは車の入ってくる弧をもつ通路を柱の内側に設け、ガレージを住居ブロックと一体化し、らせん階段、傾斜通路で2階と結ぶ。
2階は居住空間で各所テラスを設け、明るく開放的な間取りとし、屋上へも傾斜通路を設け、自由な空間、庭園とつながっていました。外部からは想像できない内部空間です。

内部はどの場所に立っても絵になる空間、公園の中で生活しているような居心地。喜びが伝わり、今でも暮らしてみたい心境になりました。

コルビジェの描いた設計コンセプト、発想、生活スタイルの考え方、綿密詳細なデティールは現在も生き続けています。完成までの過程で、建築家ル・コルビジェ 依頼主サヴォワ夫婦の打合せ時、波風が強く、要望願い予算の変更・工事の遅れ・完成後の不満・不具合・不便さに「訴える」とまで言われ、施工者と共に改善に尽くして善意を示し「私たちはあなたの家の友人と考えてください」と依頼主に手紙を送った。と記されており、大変な努力のもとに、力を尽くした建物であると感じました。
時代の流れにより、工業化都市化が進み荒廃し取壊しの危機もあったそうです。

築90年の年月には修復工事を重ね名建築として、歴史的建造物に指定保存され広く公開されるまでになり、今日の現場見学が出来た事に感謝いたします。 

研修旅行に参加し、素晴らしい体験をし建築・美術・街なみをみてヨーロッパの歴史の偉大さに改めて実感致しました。

 

平成31年1月
株式会社 N建築設計事務所
所長 西澤 嘉雄

 

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